危険物の指定数量の倍数計算(少量危険物の判定つき)

倍数 = 貯蔵・取扱う数量 ÷ 指定数量。品名の違う危険物を同じ場所に置くときは、それぞれの倍数を足した合計が1以上なら「指定数量以上」とみなされます(消防法第10条第2項)。

分類危険物根拠消防法 第10条 / 危政令 別表第三更新2026-10-19

同じ場所(同じ部屋・同じ屋外の区画など)にある危険物を、品名ごとに1行ずつ入れてください。使わない行は「(なし)」のままで構いません。

—
判定—
少量危険物の下限—
指定数量まで(最初の行の品で)—
入力した品名の数—

入力例

事業所でガソリン(第1石油類・非水溶性・指定数量200L)20L、灯油(第2石油類・非水溶性・1,000L)200L、ギヤー油(第4石油類・6,000L)600Lを置く場合、倍数は 20÷200=0.1、200÷1,000=0.2、600÷6,000=0.1 で合計0.4。指定数量の1/5(0.2)以上1未満なので少量危険物にあたり、多くの市町村の火災予防条例で消防署への届出が必要です。

計算式

品名ごとの倍数 = 貯蔵・取扱う数量 ÷ その品名の指定数量 倍数の合計 = Σ(数量 ÷ 指定数量) 合計 ≧ 1 … 指定数量以上(消防法の許可を受けた製造所・貯蔵所・取扱所でしか扱えない) 1/5 ≦ 合計 < 1 … 少量危険物(多くの市町村の火災予防条例で届出。個人の住居は 1/2 以上で届出とする例が多い) 合計 < 1/5 … 上記に当たらない範囲(条例の一般的な基準は守る)

指定数量の一覧(危険物の規制に関する政令 別表第三)

類品名・性質指定数量
第1類 酸化性固体第一種 / 第二種 / 第三種酸化性固体50 / 300 / 1,000 kg
第2類 可燃性固体硫化りん・赤りん・硫黄・第一種可燃性固体 / 鉄粉・第二種可燃性固体 / 引火性固体100 / 500 / 1,000 kg
第3類 自然発火性物質及び禁水性物質カリウム・ナトリウム・アルキルアルミニウム・アルキルリチウム・第一種 / 黄りん / 第二種 / 第三種10 / 20 / 50 / 300 kg
第4類 引火性液体特殊引火物50 L
第1石油類 非水溶性 / 水溶性200 / 400 L
アルコール類400 L
第2石油類 非水溶性 / 水溶性1,000 / 2,000 L
第3石油類 非水溶性 / 水溶性2,000 / 4,000 L
第4石油類6,000 L
動植物油類10,000 L
第5類 自己反応性物質第一種 / 第二種自己反応性物質10 / 100 kg
第6類 酸化性液体(すべて)300 kg

第4類の主な例(消防法 別表第一 備考)

注意

よくある質問

指定数量の倍数はどう計算しますか?

品名ごとに「数量 ÷ その品名の指定数量」を出し、同じ場所にあるものを全部足します。合計が1以上なら指定数量以上の危険物を貯蔵・取扱っているとみなされ、製造所・貯蔵所・取扱所として市町村長等の許可が必要です(消防法第10条・第11条)。

少量危険物とは何ですか?

指定数量の1/5以上・指定数量未満の危険物を、多くの市町村の火災予防条例で「少量危険物」と呼び、貯蔵・取扱いに消防署への届出を求めています。個人の住居では1/2以上を届出の対象にしている市町村が多いです(例: 岡山市)。基準は市町村の条例で決まるので、所轄の消防署で確認してください。

手元の製品がどの品名か分かりません

製品の安全データシート(SDS)の「適用法令」欄に、消防法の類別・品名(例: 第4類 第2石油類 非水溶性液体)が書かれています。第4類の品名は引火点で決まり、第1石油類は21℃未満、第2石油類は21℃以上70℃未満、第3石油類は70℃以上200℃未満、第4石油類は200℃以上250℃未満です。

水溶性と非水溶性はどう違いますか?

1気圧・20℃で同じ量の純水とゆるやかに混ぜ、流動がおさまった後も均一な外観を保つものが水溶性液体です(危険物の規制に関する政令 別表第三 備考)。水溶性の指定数量は非水溶性の2倍です(第1〜第3石油類)。

乙4の試験ではどう出ますか?

「ガソリン◯L・灯油◯L・重油◯Lを貯蔵したときの指定数量の倍数はいくつか」という形で、第4類の指定数量を覚えているかと割り算・足し算が問われます。特殊引火物50L・第1石油類200L(水溶性400L)・アルコール類400L・第2石油類1,000L(2,000L)・第3石油類2,000L(4,000L)・第4石油類6,000L・動植物油類10,000Lです。

根拠・出典

本ページは法令の本文を転載せず、指定数量と倍数の考え方を要約しています。少量危険物の届出の範囲や基準は市町村の火災予防条例で決まります。届出・許可の要否は必ず所轄の消防署で確認してください。

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最終更新: 2026-10-19